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コラム|恋文

3月。
この時期は引っ越し代がめっちゃ高い。
でも、部屋の更新月はやってきます。
2年間の思い出が詰まったこの部屋ともお別れです。
部屋でも寂しいのに、人との別れはもっと寂しい。

出会い、別れの季節。
転勤、入学、引っ越し。
部署移動や新校舎、席替え?

本人はそのままでも、今までと周りの環境が変わることが多い季節だと思います。
新しい人が入ったり、新体制になったり。

そして恋愛でも大きな節目ですよね。
離れてしまうけど別れの季節にしたくない。
物理的に離れてしまうと、気持ちも離れてしまうのではないか。
生活サイクルが変わっても、今の付き合いを続けていけるのか。
不安定で心配な時期でもあると思います。

小学1年の頃、実家の物置で探検ごっこをして遊んでいるときに見つけた、古びたお菓子の空き缶。
そこには、黄ばんだ大量の封筒が。
中身はラッブラブなやりとりの手紙でした。

私の両親は、遠距離恋愛の末ゴールイン。
父は就職の配属先が東北になってしまったのです。
それを乗り越え結婚。
母は関西から東北へ引っ越したのでした。

その手紙は、両親が遠距離恋愛していた当時のものでした。
両方の手紙があったので、二人とも保存していたのでしょう。

「見てはいけないものを見てしまった」

読めない漢字はあるものの、赤面ものの内容だということは理解した私は、親には言わず黙って元通りに仕舞ったのを覚えています。

その時に気づいたのは、
両親は元から『お父さん』『お母さん』という生き物ではないこと。
昔二人は『男の子』と『女の子』で、愛し合っていたカップルだったこと。
もしかしたら今でもそうかもしれないけど、
今、自分の前ではクールな良い親という顔しか見せない。
今考えると当たり前だけど、その時そうかと気付いたのでした。

時間の制限のある家電で電話をし、内容の続きを手紙で書いていたり、
毎回締めの言葉に早く会いたいねと次会える日を数えていたり。

恋愛ってこういうものなのか。
なんか、楽しそう。
遠距離恋愛は、私が初めて知った恋愛のお手本だったのです。

Saki